すきなことだけでいいです
お久しぶりです。生きてます。
引っ越ししてました。
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ピノキオピーというボカロPがいる。
彼の曲はシンセサイザーを利用したポップな曲調の物が多いが、そんな曲調から繰り出されるのは、意外なことに風刺の効いた歌詞だったりする。
今回のタイトルのすきなことだけでいいです、というのはピノキオピーの曲の名前の一つだ。
これも、僕の人生において多少なり影響を与えている。
↑出来れば歌詞に注目して聞いてみてほしい。
僕がピノキオピーの曲の歌詞を意識して聞くようになったのは結構最近だ。(具体的には一年前くらい。)
この曲は好きなことだけで良いんじゃない?って思っても、そうは行かないんだよねって話の曲。
例えば僕がよく話題に出してるホリエモンなんかは「皆好きなことをやったらいい。そしたら人は皆豊かになれる」と言うが、本当にそうだろうか。
全人類がすきなことやったら、世界は滅亡するのではないだろうか。
絵を書くのが好きな人もいるし、勉強が好きな人もいるし、研究が好きな人もいる。
少数派だろうけど、喧嘩するのが好きな人もいるだろう。
今の僕にとってはつまらない仕事も、人によっては”すきなこと”に分類できるのかもしれない。
でも、好きなことだけで生きたら、どこかの誰かの顰蹙を買うかもしれない。
僕が仕事を休んで、好きなことだけやっていたら、会社の人たちは迷惑する。
「どうしてあいつは好きなことしてんのに俺たちは嫌なことを我慢してやってなきゃいけねえんだ」ってなるじゃない?
だから、僕も我慢してるんだと思う。
この曲はそういうことを歌っていると思う。
でも、それだけじゃない。
この題名、「好きな子とだけでいいです」とも読めるし、歌詞の中にもそう思わせるような表現がある。でも、それすらも結局はそう上手くいかなくて、君は別の誰かが好きでしたってなっちゃう。
自分にどんな感情があってもそこに他人が交じることで予測できなかったり、行動が制限されて、どうしようもなくなっちゃう。
どうしようもないことなのに、結局好きなことは好きなままで、好きな子は好きなままだったりするのに。
きっと本当は誰もがすきなことだけで生きていきたいんだと思ってる筈なのに。
それ以外、要らない筈なのに。